1.サルモネラ属菌による食中毒について

7月7日、岡谷市の総菜店が調理したうなぎのかば焼きを盛りつけた弁当を食べた35人が下痢や発熱などの症状を訴え、このうち6人からサルモネラ菌が検出されました。県は、この総菜店が調理したうなぎのかば焼きが原因の食中毒と断定し、3日間の営業停止の処分にしました。地域の集まりでこの総菜店が調理したうなぎのかば焼きを盛りつけた弁当を食べた91人のうち35人が下痢や発熱などの症状を訴え、このうち6人からサルモネラ菌が検出されました。35人のうち2人が入院したということです。

サルモネラ属菌による食中毒とは…以下、長野県(健康福祉部)プレスリリース2019年7月18日より

[特徴]
サルモネラ属菌は自然界に広く分布しており、哺乳類、鳥類、爬虫類などが保菌しています。特に家畜(ブタ、 ニワトリ、ウシ)の腸管内では、常在菌として存在していることが知られています。
サルモネラ属菌による食中毒の原因としては、鶏卵および鶏肉が多く、他の家畜の肉や魚介類なども原因となっています。爬虫類等のペットをはじめとした保菌動物を介して食品を汚染する場合もあります。
サルモネラ属菌は乾燥に強い菌であり、土壌や冷凍環境中であっても数年間生存すると考えられています。
また、小児及び高齢者はサルモネラ属菌の感受性が高く、少量の菌でも発症する可能性があります。

[症状]
潜伏期間は通常、6時間から72時間とされていますが、3日から4日後の発症も珍しくありません。主な症状は腹痛、下痢、発熱(38℃~40℃)、嘔吐ですが、小児では意識障害、痙攣及び菌血症、高齢者では急性脱水症および菌血症を起こすなど重症化しやすく、回復も遅れる傾向があります。また、死亡例も報告されています。

[予防方法]
〇 加熱が必要な卵・肉・魚介類などは、中心まで十分に加熱しましょう。
〇 卵・肉・魚介類などの生鮮食品は新鮮なものを購入し、冷蔵庫に入れて保存し、早めに食べましょう。
○ 生の卵・肉・魚介類にさわったら、よく手を洗いましょう。
○ 生の卵・肉・魚介類に使った調理器具は、使い終わったらすぐに洗浄・消毒しましょう。
〇 小児や高齢者には、加熱不足の卵・肉などを出さないようにしましょう。
〇 ペット等の動物が食品や食器に触れないようにしましょう。
また、動物に触れた後はよく手を洗いましょう。

2.トピックス

■ 36人が食中毒・ウェルシュ菌    埼玉・春日部市
埼玉県は7月16日、春日部市の病院で給食を食べた40~90代の入院患者36人が下痢などの症状を訴え、うち19人と調理従事者1人からウェルシュ菌を検出したと発表した。いずれも快方に向かっている。埼玉県庁食品安全課によると、12日春日部市の病院職員から「早朝から入院患者32名が下痢の症状がでている。発症者全員が病院の給食を食べているので、食中毒の疑いがある」との通報が入った。
そのため施設を所管する春日部保健所が調査を開始。食中毒にかかったのは36名(男性14名、女性22名)で、いずれも入院患者だが、全員が快方に向かっているという。
そして県は、患者19名及び調理従事者1名の便からウェルシュ菌が検出されたこと、そして患者の共通食が、原因施設で提供された食事に限定されることなどから、ウェルシュ菌が原因による食中毒と断定し、16日から18日まで3日間、病院に対して給食停止命令を出した。

3.食中毒情報について・・・消費者庁 http://www.caa.go.jp/

■6月20日 (6月10日~6月16日)
カンピロバクター;5件、アニサキス;3件、ノロウイルス;2件、調査中;1件       発生件数;11件
■6月27日 (6月17日~6月23日)
アニサキス;5件、カンピロバクター;5件、ノロウイルス;4件、サルモネラ;1件
クドア・セプテンプンクタータ;1件、腸管出血性大腸菌O157;1件
黄色ブドウ球菌;1件、ヒスタミン、1件                              発生件数;19件
■7月4日 (6月24日~6月30日)
カンピロバクター;4件、ノロウイルス;3件、黄色ブドウ球菌;2件、アニサキス;1件
腸管出血性大腸菌O103及びカンピロバクター;1件                    発生件数;11件
■7月11日(7月1日~7月7日)
カンピロバクター;5件、腸管出血性大腸菌O157;1件                    発生件数;6件

.食品の回収情報、事故情報・・・厚生労働省、消費者庁

■消費者庁が公表した事故情報 http://www.recall.go.jp/result/

・コチュジャン(アレルゲン表示欠落・小麦)、メキシコ産生鮮アボカド(残留農薬の検出)
・茶良 味ごぼう(アレルゲン表示欠落・さば,ごま)、冷凍食用カエル脚(合成抗菌剤を検出)
・ポテト・シュリンプ(アレルゲン表示欠落・卵,小麦)、舞茸ごはんの素(未殺菌製品出荷の可能性)
・仁勇 淡麗純米酒(製品の白濁)、北海道産牛すじ角切煮込み用(賞味期限の誤表示)
・マッシュポテト(賞味期限の誤表示)、しそかつおにんにく(賞味期限の誤表示)
・殻付牡蠣(下痢性貝毒が疑われるため)、明太いわし(アレルゲン表示欠落・大豆,小麦)
・牛上サガリ,牛中落ちカルビ(アレルゲンの表示欠落・小麦)、ドライフルーツ詰合せ製品(ソルビン酸基準値超)

《JIFEからのお知らせ》  食中毒予防と消毒用アルコール   (検査部)

食中毒に特に気をつけないといけない季節になりました。食中毒菌に代表される病原性大腸菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌に対してはアルコールによる除菌効果が高いとされています。
殺菌や消毒に使われているアルコールとはエタノール、イソプロパノールが主に利用され、最適除菌濃度は70~80%で80%以上になると逆に除菌力が低下します。手洗い後にアルコール消毒をする場合も、手が濡れていてはせっかくの消毒も効果が減る可能性があり、気を付けなければいけません。消毒用アルコールの有効的な活用が必要です。
併せて食品従事者の方には腸内細菌検査の定期的な検査もおすすめします。

編集後記;夏本番も近づき、湿度も高く過ごしづらい日々ですが、頑張っていきましょう。     (片白・東)

 

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JIFEニュース第109号