1.HACCPに沿った衛生管理の制度化について…厚生労働省のHPより
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
令和3年6月1日から、原則として、すべての食品等事業者の皆様にHACCPに沿った衛生管理に取り組んでいただくことになりました。
・制度の全体像

HACCPに基づく衛生管理の方はこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/01_00020.html
HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の方はこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/01_00019.html
・制度の対象
原則として、すべての食品等事業者が対象となりますが、一部、対象外となる事業者の方もいます。
◆ 農業及び水産業における食品の採取業はHACCPに沿った衛生管理の制度化の対象外です。
◆ 公衆衛生に与える影響が少ない以下の営業については、食品等事業者として一般的な衛生管理を実施しなければなりませんが、HACCPに沿った衛生管理を実施する必要はありません。
1.食品又は添加物の輸入業
2.食品又は添加物の貯蔵又は運搬のみする営業(ただし、冷凍・冷蔵倉庫業は除く。)
3.常温で長期間保存しても腐敗、変敗その他品質の劣化による
食品衛生上の危害の発生のおそれがない包装食品の販売業
4.器具容器包装の輸入又は販売業
◆ 学校や病院等の営業ではない集団給食施設もHACCPに沿った衛生管理を実施しなければなりませんが、1回の提供食数が20食程度未満の施設は対応が不要です。
・営業者が実施すること
1.「一般的な衛生管理」及び「HACCPに沿った衛生管理」に関する基準に基づき衛生管理計画を作成し、従業員に周知徹底を図る
2.必要に応じて、清掃・洗浄・消毒や食品の取扱い等について具体的な方法を定めた手順書を作成する
3.衛生管理の実施状況を記録し、保存する
4.衛生管理計画及び手順書の効果を定期的に(及び工程に変更が生じた際等に)検証し(振り返り)、必要に応じて内容を見直す
・9月29日 10件
カンピロバクター 3件、アニサキス 3件、ウェルシュ菌 2件、ヒスタミン 1件、サルモネラ属菌 1件
・10月6日 4件
カンピロバクター 2件、ウェルシュ菌 1件、調査中 1件
・10月14日 6件
カンピロバクター 3件、植物性自然毒(クワズイモ) 1件、調査中 1件、不明 1件
・10月20日 5件
サルモネラ属菌 2件、カンピロバクター 1件、腸管出血性大腸菌O157 1件、アニサキス 1件
◆ 事故情報…消費者庁 http://www.recall.go.jp/result/
・たけのこの水煮、わらびの水煮(誤表示 冷蔵保存すべきところ常温保存と表示)
・かに甲羅グラタン(期限表示、温度の誤り(保存温度-18℃以下と表示すべきところ、未表示))
・茎ブロッコリー(自主残留農薬検査で農薬使用基準違反)・うどん(賞味期限切れ)・菓子(賞味期限表示が欠落)
・味付鶏肉(アレルギー(乳)表示が欠落)・チョコレート(添加物(ソルビン酸)の使用基準違反)
・弁当(アレルギー(卵・りんご)表示が欠落)・即席めん(アレルギー(小麦・卵・牛肉・大豆・豚肉)表示が欠落)
・味付牛肉(アレルギー(ごま・もも)表示が欠落)・パン(アレルギー(卵)表示が欠落)
・和菓子(異物混入の可能性)・豚肉(異物混入の可能性)・鶏肉(異物混入の可能性)・和菓子(異物混入の可能性)
・菓子(冷凍食品を冷蔵で販売)・菓子(添加物(デヒロド酢酸)の使用基準違反)
・ソーセージ(一部商品にシール不良が発生。変敗又は異物混入の可能性)・きのこ加工品(包装材の膨張)
・馬肉(腸管出血性大腸菌O26を含む可能性・焼鳥(製造不良による加熱不足の可能性)
【JIFEからのお知らせ】 レジオネラ症って何? (検査部 細菌検査課)
最近ニュースでも話題になったレジオネラ症。レジオネラ症とは、レジオネラ属菌が原因で起こる感染症です。数日で自然に治る場合が多いポンティアック熱と、急激に重症になって死亡する場合もあるレジオネラ肺炎があり、中でもレジオネラ肺炎は、幼児や高齢者、病人など抵抗力が低下している人が発病しやすいといわれています。
レジオネラ属菌は、入浴施設やプールなど水を使用する設備に付着するぬめり(バイオフィルム)に生息するアメーバ等の中で繁殖しやすく、人への感染は、これらから発生したレジオネラ属菌を含む微粒子を吸入することによって起きることが知られています。レジオネラ症を予防するには、『増殖させない』『発生させない』『吸い込ませない』を3原則に、レジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことが大切です。
(参照)
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124204.html
編集後記;今年こそ家族で、花見を実現したいものです。(山川)