異物同定・クレーム品検査
食品や製品に混入した異物(昆虫・植物・鉱物・繊維・毛髪など)の分析は材質の同定を行います。

食品の異物:検査の性格上、迅速に対応いたしますが、同定・分析に長時間を要する場合は経過を中間報告いたします。
異物検査のご案内
- 食品衛生法第6条4項において「不潔、異物の混入または添加、その他の理由により人の健康を損なうおそれがあるもの」について製造販売を禁止すると明記されています。
- 「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」が改正され、『異味又は異臭の発生、異物の混入その他の苦情を受けた場合は、保健所等へ速やかに報告すること。』(食安発1014第1号 平成26年10月14日)が、加えられました!
検査の流れ
- 1.外観・性状観察
- 検査の方向性を決定する
- 異物が目視で確認できる場合 → 異物鑑別検査
- 異物が固体で存在しない場合 → 官能検査、培養検査、その他の検査
- 2.顕微鏡観察
- 実体顕微鏡、光学顕微鏡を用いて異物の特徴的な構造を確認する
- 3.各種定性試験
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試験 内容 試験 内容 ヨウ素デンプン反応 デンプンの有無の確認 カタラーゼ試験 加熱の有無の推定 ニンヒドリン反応 タンパク質の有無の確認 ルミノール反応 血液か否かの確認 オイルレッド反応 脂質の有無の確認 バイルシュタイン反応 ハロゲン元素の確認 アスロン-硫酸反応 糖類の有無の確認 燃焼試験 燃焼性の有無、臭・煙の確認 リグニンの定性 木片か否かの確認 溶解試験 水、酸・アルカリ等の溶解性 カルシウム反応 カルシウムの有無の確認 スンプ法 毛髪キューティクルの確認
- 4.FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)を用いた赤外吸収スペクトルの測定
- 異物の構成成分や官能基等の特定を行なう。有機物が対象
- 5.異物鑑定
- 最終判定は外観・性状観察、顕微鏡観察及び各種定性試験等により同定する
動物性異物 人毛、歯、爪、昆虫、寄生虫、骨、獣毛、ネズミの糞、他 植物性異物 植物片、木片、種子、紙片、木綿、細菌、カビ・酵母、他 鉱物性異物 金属片、ガラス片、陶器、貝殻片、プラスチック片、ゴム、化学繊維、他 その他 食品原材料由来異物、製造工程由来異物、他
検査項目・納期
検査項目 | 納期 |
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異物検査 | 4営業日 |
カタラーゼ試験 | 4営業日 |
比較品検査 | 4営業日 |
蛍光X線分析 | 要相談 |
動物種鑑別(遺伝子検査) | 約1週間 |
その他 | 臭気、洗剤混入etc |
※異物によっては納期が異なる場合があります。
※料金はお問い合わせください。