1.ノロウイルスについて

①ノロウイルスとは

  • 感染性胃腸炎を起こすウイルスである
  • ヒトの腸管でのみ増殖する
  • 微量のウイルスで感染する
  • ヒトに感染する遺伝子型にはGI型とGII型がある
  • 主な症状は吐き気、嘔吐、下痢である
  • 特効薬はなく、対症療法のみである
  • 年間を通して発生するが11月~1月に多発する
  • 一部のエタノールや次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒が有効である

②注意したい不顕性感染

不顕性感染(無症状)とは?
ノロウイルスを感染したにも関わらず下痢などの症状がない感染のことであり、健康保菌者とも言う

なぜ注意が必要なのか?
症状がなくてもウイルスを体内に保有しているため、食品等を汚染して食中毒の要因となる

③ノロウイルスの感染経路

食品従事者は経路2である食品の汚染に特に注意しなければなりません。

④ノロウイルスによる食中毒を予防するために

食品取扱施設等は、調理従事者に不顕性感染者がいることを前提として、施設におけるノロウイルス食中毒防止対策について以下の点を中心に改めて確認すること。 特に、加熱せずに喫食する食品に直接触れる工程( 十分な加熱工程がある場合には、加熱工程以降で食品に直接触れる工程 ) について、再点検を行い、適切な衛生管理が実施されていることを確認すること。

  1. 適切な ( 方法・タイミング ) 手洗い
  2. 手袋の適切な交換
  3. 塩素系消毒剤等を用いた消毒
  4. 普段からノロウイルスに感染しないように調理従事者の健康管理
  5. 作業着等の衛生的な管理

食安監発 0224 第2号 厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課長通知より

ノロウイルス食中毒をおこさないためには・・・

食品従事者は症状の有無に関わらず定期的にノロウイルス検査を受け、ノロウイルスを保有していないか検査をすることが重要です。

2.トピックス

①神戸の商業ビルで受水槽に汚水 ノロウイルス感染

神戸市は2月20日に、同市中央区の商業ビルの受水槽に汚水が見つかり、入居する複数の飲食店で、1月以降に食事をした約30人が下痢などの体調不良を訴え、うち6人がノロウイルスに感染していたと発表した。設備故障で水道水をためる受水槽に汚水が入ったのが原因とみられている。市によると、雨水などをためる地下タンクの配管が壊れ、隣にある受水槽に汚れた水が流入したことが原因とみている。ビルには飲食店が10店舗あり、今月5日に「水道水から異臭がする」と水道局に通報があった。ビルの管理会社には受水槽の管理や点検を徹底するよう指導したとのこと。

②現在、大阪府海域及び淀川下流部で採取した二枚貝から、国の定める規制値を超える麻痺性貝毒が検出されています。(大阪府)

http://www.pref.osaka.lg.jp/shokuhin/shokutyuudoku/kai.html

2月26日に淀川下流部で採取されたシジミ及び大阪府海域で漁獲されたトリガイについて貝毒検査を行い、2月27日に検査結果が判明しました。 シジミ及びトリガイについて、国の定める規制値(4マウスユニット/g)を超える麻痺性貝毒が検出されましたので、大阪府漁業協同組合連合会及び関係漁業協同組合に対し出荷の自主規制を要請しています。併せて、出荷状況の確認、出荷済品の回収の指導等、対策を講じています。 また、アカガイ及びその他二枚貝(タイラギ、サルボウ等)については、引き続き、大阪府漁業協同組合連合会及び関係漁業協同組合に対し出荷の自主規制を要請しており、現在全ての二枚貝は流通しておりません。  引き続き、漁獲の対象となる二枚貝について定期的な監視を継続し、以降の検査結果及び検査の予定については、随時水産課ホームページ「漁獲の対象となる二枚貝の貝毒検査結果」に掲載します。

3.食中毒情報について・・・消費者庁

http://www.caa.go.jp/

  • 2月7日 (1月28日~2月3日)
    ノロウイルス;6件、カンピロバクター;2件、アニサキス;3件、調査中;1件
    発生件数;12件
  • 2月15日 (2月4日~2月10日)
    アニサキス;1件、カンピロバクター;2件、ノロウイルス;10件
    発生件数;13件
  • 2月21日 (2月11日~2月17日)
    ノロウイルス;12件、カンピロバクター;1件、アニサキス;3件、ウエルシュ菌;1件、黄色ブドウ球菌;1件
    発生件数;18件

4.食品の回収情報、事故情報・・・厚生労働省、消費者庁

消費者庁が公表した事故情報 http://www.recall.go.jp/result/

  • チョコレート菓子(賞味期限誤表示)、スティックポテト のり塩(アレルゲン・小麦)
  • 菓子パン(複合原料分解表示誤表示)、ガンジー牛乳(保存方法誤表示)
  • チョコクロワッサン(アレルゲン・卵)、本場くさや(賞味期限誤表示)
  • やきとり(もも、タレ(アレルゲン・卵、ごま)、スナップエンドウ(残留農薬基準超過)
  • 白金ロールケーキ(カビ)、ステーキ肉(アレルゲン・小麦)
  • グレープフルーツ(ストレプトマイシン基準超過)、ロッシェカカオ(賞味期限誤表示)
  • レバーペースト(アレルゲン・小麦)、モカロール  (消費期限誤表示)

《JIFEからのお知らせ》<花粉症の対策> (検査部)

まだ寒い日が続いていて春が待ち遠しいですが、春といえば花粉症の人にはつらい季節です。
お悩みの方も多いと思いますが、マスクなどの対策の他に食事面からも改善してみてはいかがでしょうか。納豆やヨーグルトなどは乳酸菌により免疫力向上が見込めるそうです。他にもポリフェノールなども効果があるとされています。人によって効果に差はあると思いますが、一度試してみてはいかがでしょうか。

異物検査のご依頼は当社へ!

クレーム対応や再発防止対策として、異物の同定や類似検体との比較検査を行っております。報告書には同定の根拠となる顕微鏡写真を載せ、必要に応じてFTIR(フーリエ変換赤外分光光度計)、蛍光X線分析機などの検査を行います。弊社までお問い合わせ下さい。
http://www.jife.co.jp/request/images/iraisho_ibutsu.pdf

編集後記;花粉症に苦しむ季節になりました…。 (木内)

jifenews104

JIFEニュース第104号